障がい者がいる家族に対して世間一般は、「大変そう」、「かわいそう」という感覚を思っていると思います。
以前、私もそう思っていました。
早希ちゃんが生まれるまでは。
しかし、決してそんなことはありません。
これは障がい者の家族がいる当事者でないとなかなか理解できないことだと思います。
先日、NHKのドキュメンタリー番組ハートネットTV「亜由未が教えてくれたこと」を観ました。
(2016年5月16日(火曜日)再放送予定)
亜由未さんは、脳性まひと重度の知的障害があります。
毎日、ご両親は、食事の世話や寝返りできない亜由未さんのために夜は1時間ごとに体の向きを変えてあげているそうです。
確かに世話の部分だけ見ると大変だと思います。
でもほとんどの人は、大変なところは乗り越えて今では不幸と感じていないに違いありません。
だから不幸かと聞かれれば、不幸でないと答えるでしょう。
また、子供自身は、自分を不幸とは思っていません。
生まれてからそうなので。
それが当たり前なので。
逆に「私って不幸なの?」と聞いてくるに違いありません。
子供は、楽しいことがあれば笑います。
悲しいときは泣きます。
起こる時もあります。
しゃべれないだけ、動けないだけで喜怒哀楽があります。
そしてかわいいです。
そういった子供の姿を見ていると大変さは吹き飛びます。
逆に一緒にいることが楽しくなります。
だから、障がい者の家族は不幸かと問われれば、不幸でなくむしろ幸せだと答えます。
ところでハートネットTV「亜由未が教えてくれたこと」の亜由未さんは毎日がとても楽しいそうです。
またご両親、兄も明るく亜由未さんの介護をしています。
そういう姿を見れば、不幸ではないことが分かると思います。