ダウン症児の兄弟に、ダウン症について説明する時期は家族によって異なると思います。
早希ちゃんがダウン症であることについて、お兄ちゃんへの説明は結構早くから行っていました。
説明していたというよりも、普段の会話の中にダウン症という言葉は良く出てきていたため、言葉は聞いていたと思います。
物心つくころには、早希ちゃんはダウン症を持っていると分かっていたと思います。
ただし、ダウン症が何であるかは分からなかったと思います。
あるとき、お兄ちゃんが「ダウン症って何?」と聞いたことがありました。
そこで早希ちゃんが通っていたポーテージ(※)の先生からダウン症の本を借りてお兄ちゃんに読ませました。
※発達遅滞乳幼児に対する早期教育のプログラムのこと
とても分かりやすい本でお兄ちゃんは理解できたようです。
それからだいぶ経ってから。
お兄ちゃんに「妹の早希ちゃんばかり、褒めて不公平と感じたことはない?」と言ったところ、
お兄ちゃんは「ないよ」と答えました。
私が「なんで?」と言うとお兄ちゃんは「早希ちゃんは、他の子にはないものを背負ってるから」と答えました。
お兄ちゃんはちゃんとダウン症のことを自分なりに理解していたのです。
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さて「ダウン症のことをいつ兄弟に教えるのか?」についてです。
このように私たちの場合、お兄ちゃんが物心がついたころには、「ダウン症」について教えていましたが、教えるとよい時期があるわけではないと思います。
今は、インターネットが使えるため、兄弟が自分から調べていてうすうす気付いていることもあると思います。
兄弟から質問があったときに教えるというのも一つの方法だとお思います。