9歳になる早希ちゃんは、まだ言葉がきちんと言えません。
「パパ」は言えますが、それ以外はほとんど言いません。
以前、言っていた単語レベルの言葉も最近は言わなくなりました。
どうも言っても通じないため、自信がなくなってしまったようです。
ダウン症児は、口の周りの筋肉や舌の筋肉が弱いため、発音が困難な場合があるといいます。
しかし、言葉が言えないからと言って、こちらが言っていることが理解できないかというとそうでもありません。
かなりのことは、私たちが言っていることを理解しているようです。
「お出かけするよ」というと、ちゃんとカバンを持って来たり、玄関で靴を履いたりします。
「食器を片づけて」というとちゃんと片付けます。
言葉は理解しているのですが、言葉をしゃべれないため、知能的に重度であると思われがちです。
言葉については専門医に相談していますが、ある日突然、話し出すこともあるようで、辛抱強く待つしかないようです。