目次
1.なかなかトイレに行かない
健常児と比べてダウン症児の場合、成長スピードがゆっくりです。 個人差はありますが一人でトイレがなかなかできないという場合は多いのではないでしょうか。 トイレができないとオムツがなかなか取れないという状況が続くことになります。 トイレに行けるようなトイレトレーニングをどうしたら良いか悩まれているご両親は多いと思います。 個人差が大きいため、割と早くトイレができるようになったダウン症児が多く、遅い場合は焦ってしまいます。2.原因は何だろう
膀胱に尿が溜まると脳にその情報が伝わります。 脳では我慢するように膀胱に指令を出します。 トイレに入り、排尿できる状況になって脳から我慢を解除する指令が膀胱に行きます。 このように排尿します。 お漏らしは、この「我慢する」という脳の働きが未成熟であることから起きていると言われています。 この「我慢する」という脳の働きが成熟し、膀胱の容量が大きくなるにつれてお漏らしはなくなっていくようです。 健常児であれば5歳頃にはなくなるようですが、ダウン症児の場合は個人差が大きく一概に何歳でできるようになるとは言えないようです。3.解決方法は
解決方法は概ね以下の通りとなります。 ①おしっこが出そうなときにトイレに連れていく(または2時間に1回くらいトイレに連れていく) ②オムツを外してパンツにする(パンツにおしっこをすると不快感があるため、トイレでするようになるというもの) ③おしっこしたい時に本人から「おしっこ」と言ってもらう このようなトレーニングでトイレの習慣をつけるというものです。 ほとんどのダウン症児はこのトレーニングでトイレができるようになることでしょう。 しかしながら一部では、はなかなかトイレが出来ないというケースもあると思います。 おしっこが出そうなタイミングが分からない、2時間に1回、トイレに連れていくという方法も他の事で忙しい場合は、そこまで面倒をみることが難しいということもあります。 オムツを外してパンツに変えるという方法も、パンツにおしっこをすることに慣れてしまうと床やイス、ソファを汚してしまいます。 「おしっこ」と言ってもらう方法も言葉が言えないダウン症児の場合は、無理でしょう。 おしっこのタイミングを知らせてくれる、そういった機器はないか調べたところありました。 排泄予測デバイス「DFree」です。 いろいろ探しましたが「おしっこ」を計測してタイミングを教えてくれる機器はこの「DFree」しかないようです。3.排泄予測デバイス「DFree」
「DFree」を開発したトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社のHPには、以下のように説明が書かれています。排泄予測デバイスのDFreeとは、内臓の超音波センサーにより膀胱のふくらみをリアルタイムで計測する手のひらサイズのデバイスです。 DFreeは、人それぞれの尿のたまり具合に応じて、排尿前(そろそろ通知)と排尿後(でたかも通知)の通知を行います。簡単に言うと「おしっこ」のタイミングを教えてくれる機器です。



※iPhoneとiPadは、ともにSIMが入っていなくても構いません。
iPadは、WiFiモデルでも大丈夫です。
Androidのスマートフォン、タブレットには対応していません。
専用のアプリでは、尿の量を10段階で数値化します。




4.Q&A
Q1.尿の計測の精度はどのくらいか? A1.90%以上 Q2.便は計測できるか? A2.便には対応していない Q3.複数のiPhoneとiPadで使えるか? A3.DFreeとiPhoneとiPadは1対1のみ対応 Q4.排尿のタイミングは音で知らせることはできるか? A4.音が鳴るようにできる5.必要なもの、ラーニングコスト
必要なもの ①DFree本体(5万円弱)
※iPhoneとiPadは、ともにSIMが入っていなくても構いません。
iPadは、WiFiモデルでも大丈夫です。
Androidのスマートフォン、タブレットには対応していません。
ラーニングコスト ①装着用シート 12枚入り 1,980円(税180円)1枚当たり165円で5日くらいは使えます。そのため1か月、約1000円のラーニングコストとなります。
②ジェル2本セット 1,100円(税100円)2本もあれば半年以上は持ちます。
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