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改めて長女の早希についてご紹介します。現在17歳です。

久々の投稿のため、改めて早希についてご紹介します。

早希は小学校1年生のとき普通学級に在籍していましたが、2年生から特別支援学級に移り、5年生から特別支援学校へ転校しました。それ以来、現在まで特別支援学校で学んでいます。

彼女はとてもマイペースな方だと思います。言葉を話すことはありませんが、小さい頃にはいくつかの単語を話していた記憶があります。しかし、その後、言葉が出なくなってしまいました。それでも、稀に「パパ」と言うことはあります。

健常児であればできることでも、早希にはまだ難しいことが多々あります。そんな彼女が11歳の誕生日に、iPad miniをプレゼントしました。そして、コミュニケーション支援アプリ「えこみゅ」をインストールして使わせてみました。このアプリが早希に素晴らしい効果をもたらしました。

例えば、テレビの前に座っている際に見たいアニメがある場合、早希は自分でiPadの電源を入れ、「えこみゅ」のクレヨンしんちゃんの絵カードをタップします。すると、録音された音声で「しんちゃん」と再生される仕組みです。私たちはその音声に気づき、クレヨンしんちゃんの録画を再生します。このようなプロセスを繰り返すうちに、早希は絵カードをタップすることで自分の希望を伝えられると理解するようになりました。

さらに、iPadの操作を覚えた早希は、YouTubeで自分の観たい動画を選ぶことができるようになりました。最初はほとんどアニメを選んでいましたが、現在では好きな音楽を選んで聴くことも増えています。このような自発的な行動は、私たちにとって大きな驚きでした。早希にとってiPadは生活に欠かせないものとなり、外出時も必ず持ち歩いています。

iPadを使うことで言葉を話せるようにはなりませんでしたが、言葉の理解にはとても役立っているのではないかと感じています。また、「ごはんを食べた後、お風呂に入るんだよ」といった簡単な指示であれば理解しているようです。

これらの経験を通じて私が改めて感じたのは、親が思っている以上に子どもには可能性がある、ということでした。

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