南青山に建設する予定の児童相談所(※)について東京都港区が12月14日、15日に住民説明会を開きました。
約300人が参加したそうです。
※複合施設「港区子ども家庭総合支援センター」(仮称)
児童相談所は、児童福祉法第12条に基づき設置される専門機関のことです。
児童に関するいろいろな問題について相談を受ける機関です。
児童相談所以外にも、子ども支援センター、母子生活支援施設も兼ねるようです。
建設予定地は、南青山5丁目にある区有地(青山学院大学の近く)
この場所はもともと農林水産省共済組合の南青山会館があったところです。
住民説明会では、「南青山に児童相談所はふさわしくない」といった反対意見が多くありました。
港区の説明によるとに適した区が保有する土地がないとのこと。
この騒動は、以前、紹介した知的障がい者施設の建設断念と同じことが起きています。
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23区は特にまとまった土地を確保することは難しいのではないでしょうか。
南青山という超一等地のブラントがある土地だとしても、そこにしかまとまった土地がないのであれば仕方ないでしょう。
反対する一部の住民は、以前、紹介した記事と同じく不動産の価値が下がることを気にされているのだろうと思います。
もし、この意見が正しいとすると23区はどこにも児童相談所は作れないでしょう。
「不動産の価値が下がる」とは表だって言えないため、別な理由で反対するのが常套手段となっています。
よくあるのが児童の安全が確保できないなど。
いつから日本人は自分のことしか考えないようになったのでしょうか。
このようなことは、これからも各地で起きることでしょう。
不毛な議論にならないように正当な理由がない限り拒否できないような法律を作ってほしいところです。
それでも当然、住民に説明する機会は必要であると思います。
可能な限り、住民と話し合いで解決するのが望ましいところです。
この児童相談所の建設は、是非、実現して欲しいと思います。