ある事件の裁判の判決結果を高裁が軽減させました。
被告は、認知症の90歳になる母とダウン症を持つ66歳になる姉の介護を妻とともにしていたそうです。
承諾を得た上で母と姉を窒息死させたというものです。
一審では、裁判員裁判で懲役6年だったものを高裁は、5年に軽減させました。
介護の負担が増していた被告に懲役6年は、酷であるというものでした。
殺人はいけないことです。
しかし、介護の大変さによる殺人は後を絶ちません。
今回の事件ではないですが、以前、次の漫画を読み、衝撃を受けました。
(漫画は、最後の方に載っています)
誰にでも起きうることです。
「殺人はいけないこと」の一言では片づけられないものがあると思います。
人に迷惑をかけてはいけない、返せない借金を負ってはいけない、そういった価値観が私たちは強く根付いています。
でも大変だったら頼ってもよいと思うのです。
友人で借金に困っている人がいました。
彼は、借金は返さないといけない。
自己破産はするべきではない。
と言っていました。
それでうまくいくならいいのですが、そうでない場合、大変なことになります。
本当に大変であれば、恥を忍んで人に頼るということも必要ではないでしょうか。