障がい者の兄弟を持つ「きょうだい児」の苦悩

ダウン症を持つ兄弟のリスク

ダウン症を持つ兄弟のリスクについて書かれた記事を見ました。 2018年に放映されたNHK番組「アラフォー・クライシス」のあるケースの話です。 男性(49歳)には、母親(80代)と姉(51歳)、弟(45歳)がいます。 姉は、ダウン症を持っています。 姉は、母と同居しており、男性と弟は、別居しています。 きょうだい全員、独身です。 この男性は、非正規で働く弟に月1万円仕送りをしているそうです。 姉は、いまでも80代になる母が面倒をみています。 男性が心配しているのは、姉ではなく、弟の方だと言います。 姉の方は、障害年金をもらいながら福祉団体で働いているそうです。 地元のコミュニティと関係をもった生活をしています。 母親がもしものことがあっても、姉はいろんな制度により暮らしていけると考えているため心配はしていないそうです。 弟の方は、仕事が不安定であり、将来が心配だそうです。 男性自身も、以前は正規社員でしたが、会社の経営の変化により、現在は、契約社員となっているそうです。 このようなケースを見ると、障がい者は制度に守られていますが、非正規雇用されている人は、セーフティーネットがこぼれ落ちているように思えます。 現在、非正規雇用の割合は37.3%となっています。 10人に4人は、非正規雇用の方です。 これはかなり高い水準です。 今後、年金支給年齢の引き上げ、増税、医療費削減は、非正規雇用の方にはかなり厳しいものがあります。 「障がい」があるから不幸という構図は成り立ちません。 むしろ、制度に守られている分、幸福なのかもしれません。

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