障がい者の兄弟を持つ「きょうだい児」の苦悩

障がいのある兄・姉の介護のために生まれた「きょうだい児」

障がいがある子供がいる場合、将来、介護させる目的で「きょうだい児」が作られることがあります。

私が最初にこのことを知ったのは、ヴァイオリニストとして有名な高嶋ちさ子さんの話からでした。

高嶋ちさ子さんの姉、未知子さんはダウン症を持っています。

その未知子さんがダウン症でなかったら、ちさ子さんは生まれていなかったそうです。

ちさ子さんは、ダウン症を持つ未知子さんを守ってもらうために生まれてきたそうです。

ちさ子さんは、姉の未知子さんがいじめられると仕返しするくらい、未知子さんを守っていたようです。

しかし、障がいのある兄・姉の面倒を下の子に押し付けることは、どうなのだろうと考えます。

一生、面倒を見ることになると、おそらく結婚は難しいでしょう。

自分の人生は、障がいのある兄・姉のために生きるのです。

これは、かなり酷なことです。

私たちの早希ちゃんには、健常の兄がいます。

私たちは、早希ちゃんが生まれたときから決めていることは、お兄ちゃんには、絶対、早希ちゃんの面倒は見させないようにしようということです。

そのため、「将来、早希ちゃんの面倒を見てほしい」などの言葉は、絶対、言わないことにしています。

お兄ちゃんには、お兄ちゃんの人生があります。

早希ちゃんの人生まで背負う必要はありません。

障がいがある子供がいる場合、将来、介護させる目的で作られた「きょうだい児」。

このことを知った「きょうだい児」は、どう思うのでしょうか。

高嶋ちさ子さんのように笑い話で済ませられる強い心を持った人であれば問題ないかもしれません。

そうでない人の方が圧倒的に多いと思いますが、小さい頃からそのようなことを言われるとどう思うのでしょうか。

その重さに負けてしまう人もいるのではないでしょうか。

自分のための人生を思い描くことができなくなるのでしょうか。

 

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