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退行とは
ダウン症を持っている人の中には、稀に青年期から退行が始まる人がいます。
全てのダウン症を持っている人が青年期に退行する訳ではありません。
具体的に退行が始まると次のような状態となるようです。
- 動作がゆっくりとなってきた
- 会話が少なくなってきた
- 言葉を言わなくなった
- ひきこもるようになった
原因
21番染色体が通常2本あるところ3本あるため、21番目が作り出すタンパク質が通常よりも1.5倍多く作成されます。そのため、脳内のアミロイドタンパク質が健常者と比べると1.5倍多く存在し、それが原因で若年期からアルツハイマー病に似た症状が起きていると言われています。
その他、原因については、以下のような分析をされている論文もあります。
- 加齢 6割弱
- 疾患 4割
- 心理的な問題 3割
- 家庭環境 3割弱
- 対人関係 2割
- 作業上の問題 2割
疾患においては、「てんかん」、「精神科的な疾患」が原因となって退行することが多いようです。
心理的な問題と家庭環境はつながっており、家族の死、兄弟の結婚などがストレスとなって起きるようです。
よくストレスが退行のおもな原因と言われていますが、上記の論文はこれを裏付けている結果となっています。
対策は
現在のところ、対策はないと言われています。
しかし、心理的な問題、家庭環境など加齢以外に原因があるのであれば、対策はありそうです。
私たちのさきちゃんは
私たちの早希ちゃんは、現在、12歳です。
青年期である20歳はまだ先ですが、早希ちゃんが20歳になる8年後は、お兄ちゃんは就職し、パパは定年退職しているかもしれません。
早希ちゃんを取り巻く環境は少し変化します。
そのときに早希ちゃんにとってストレスとならないように今から考えておく必要があります。
何か早希ちゃんが楽しめるもの、絵画、工芸などいろいろ考えています。