目次
1.障害って何
障害ってなんでしょう?
「障害」の意味は、Wikipediaでは以下のように説明しています。
障害(しょうがい)とは、ものごとの達成や進行のさまたげとなること、また、さまたげとなるもののことである。
Wikipedia 障害 より引用
「さまたげとなるもの」が障害という意味です。
障害者となると、Wikipediaでは以下のように説明しています。
何らかの原因によって日常生活または社会生活に影響の出るような制限を受けている人物のこと。
Wikipedia 障害者 より引用
「生活に影響の出るような制限」が障害のようです。
これで障害のすべてを言い表しているのでしょうか?
実は、障害は単純ではありません。
障害には3つのレベルがあるといいます。
2.一つ目のレベル 手足が動かせない、目が見えないなどの不自由(機能障害)
障害と名のつくものは、たくさんあります。
- 身体障害 → 身体の不自由
- 視覚障害 → 目の不自由
- 聴覚障害 → 耳が聴こえない不自由
- 知的障害 → 知的な不自由
- 言語障害 → 言葉の不自由
- 精神障害 → 心の不自由
などです。
一つ目のレベルは、このように手足が動かせない、目が見えない、耳が聞こえないなど人間の機能面に不自由があることの障害です。
この人間の機能面に不自由があることを機能障害と言います。
3.二つ目のレベル 階段の上り下りが出来ないなどの不自由(能力障害)
一つ目のレベルの「人間の機能面の不自由」によって実際の日常生活で起こる障害が次のレベルとなります。
例えば、身体の不自由の方は、階段の上り下りがうまく出来ません。
目が不自由な方は、盲導犬や杖がないと外を歩くことが出来ません。
このように日常生活で制約を受ける障害が二つ目のレベルとなります。
このような二つ目のレベルの障害を解消するために、例えば建物の段差をなくすなどのバリアフリーがあります。
4.三つ目のレベル 差別や偏見(社会的不利)
一つ目のレベルの「人間の機能面の不自由(機能障害)」と二つ目のレベルの「日常生活の制約(能力障害)」により起きる社会生活上の不利益(社会的不利益)が三つ目のレベルとなります。
具体的には、差別を受けたり偏見を持たれたりすることが該当します。
例えば、車椅子の児童の入学拒否というニュースが以前ありました。
「社会生活上の不利益(社会的不利益)」を解消するため、2016年4月に「障害者差別解消法」という法律が施行されました。
詳しくは、記事「障害者差別解消法~差別はなくなったか?」をご覧ください。