常識にとらわれない改革を行っている千代田区立麹町中学校はご存じでしょうか。
改革を行っているのは、工藤勇一校長です。
私たちは、学校には行かなくてはならないと子供の頃から教え込まれています。
学校に行くことは正しく、学校を休むことは悪のように教え込まされているのです。
でも工藤勇一校長は、言います。
学校に行くことで社会の中で生きていくことを学ぶことができます。
そのことが将来、より良い社会をつくることにつながる。
しかし、学校に行かなければ、社会の中で生きていくことが学べないわけではない。
学校以外でも学ぶ場はあるというのが、工藤勇一校長の考えです。
「学校に行かなければいけない」という考え方が生徒を苦しめている場合もあると思います。
工藤勇一校長は、不登校の生徒に「学校にこなくても大丈夫」と言ったことがあるそうです。
そうすると最初は驚いたようですが、最後には、表情が和らいだそうです。
この件についてわが家でも話し合いました。
子供が不登校になった場合、悩んでいるのは子供だけでない、親も悩んでいるという話になりました。
子供が不登校になると親は、育て方がいけなかったと自分を責めるのです。
子供は、自己肯定感を持てずに自分を責める、そして親も育て方がいけなかったといって自分を責める。
全て自分に問題があると責めるのです。
そしてそれがこうなったのは、〇〇のせいだといって他人や世の中を責めるのです。
自分以外を責めることで自分を責めずに済み自分自身が楽になるからです。
「学校に行かなければいけない」のように「〇〇をしなければならない」という呪縛から解放されたとき、自分を責める、人を責めることがなくなるのかもしれません。
工藤勇一校長は、必ずしも学校に来る必要はない、学校以外にも学ぶ場はいろいろあると語っています。
学校に行くのが苦痛だったら他の場所を探せばよいのです。