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「2分の1の確率でダウン症」出生前診断で「産まない決断」をした母の悲痛
内容を要約すると次の通りです。
胎児の超音波検査をしたところ、NT(頸部浮腫)があり、その他にもダウン症の特徴の一つである心臓の合併症が見つかりました。
ダウン症の確率は2分の1と医師から告げられます。
確定診断してもらうため、夫婦は絨毛検査を受けます。
ダウン症だったら中絶することは夫婦間で決めていました。
しかし、絨毛検査で陽性と診断されてから、母親は中絶について抵抗感が抱きます。
夫婦は激しい口論になったそうです。
選択肢は次の二つ。
- 離婚して1人で育てる
- 子供をあきらめる
母親は、子供をあきらめることにしました。
母親は、妊婦らしい思い出を作るため、胎児に名前を付け、夫婦でディズニーランドに行きます。
ミッキーマウスと父親にお腹を触ってもらっている写真を撮ったそうです。
翌日、母親は中絶をします。
この記事を見て私が思ったことですが出生前診断がなければこのように悩むことはなかっただろうということです。
出生前診断があることでこのような葛藤が生まれます。
生むか、諦めるかという究極の選択を突き付けられるのです。
残り時間が少ない中で決断を迫られるのです。
大変、重い選択です。
実際にお腹の中の命を感じているからこそ、母親は中絶に抵抗感が出てきたのかもしれません。
お腹の中にいない父親とは別の感情だと思います。
中絶前日のディズニーランドがとても切ないです。
楽しいはずのディズニーランド。
きっとミッキーには幸せの頂点にある夫婦に見えていたでしょう。
ミッキーも祝福していたことでしょう。
母親は、このときの写真を見ては思い出すことでしょう。
現在、母親は、同じような境遇にある人たちのための「Ohanaの会」を作ったそうです。
Ohanは、ハワイの言葉で「家族」いう意味だそうです。
母親が書かれたブログへのリンクです。
ブログ 翼くんとの116日