ダウン症児が小学校に上がる際、次の3つの選択肢があります。
- 小学校の普通級
- 小学校の特別支援級
- 特別支援学校
教育委員会との話し合いや発達検査により、「特別支援学校が相当」と判定されることが多いと思います。
就学相談の流れについては下記の記事を参照して下さい。
小学校の普通級に入れたいご両親は、「特別支援学校が相当」と言われて落ち込むかも知れません。
しかし、これは想定された回答と考えた方が良いと思います。
ダウン症児の場合、相手の言葉を理解しても、こちらから言葉で伝えることができないなど、通常の知能検査では知性を測ることは難しいところがあります。
もともと発達検査は、健常児を対象に作られており、ダウン症児を想定している訳ではありません。
そのため、発達検査が正確に出来ている訳ではありません。
言葉が喋れないため「特別支援学校が相当」と言われるのは当然の結果です。
「特別支援学校が相当」と言われて特別支援学校を選ばなければならないのかというと、そういうことではありません。
どの学校を選択するかは、両親が決めることです。
最終的には、両親の意見が優先されることになっています。
そのため、もし、小学校の普通級に入れたいのであれば、「特別支援学校が相当」と言われても、ご両親の希望をしっかりと教育委員会に伝えることです。
何かには、教育委員会から次のようなことが言われることがあります。
- ①小学校の普通級に入っても、勉強についていけず、ぼーっとしていることになる
- ②普通級に通わせる際は、必ず親も一緒に補助員として教室にいること
勉強が目的ではなく、健常児との交流が目的であれば①は気にすることはありません。
クラスの中には勉強についていけない子はいます。
その子と同じことです。
②については、本来であれば学校で補助員を置くべきですが、必ずしも補助員を置いてくれる訳ではありません。
もし、親に補助して欲しいと言われたら、仕方ありませんが拒否はできないでしょう。
残念ながら、小学校の普通級に通わせる場合は、親の負担はあると思った方がよいと思います。
少しでも負担を軽くするためにボランティアにお願いする方法があります。
大学生の中には、将来、障害児教育を行いたいと考えている方もいます。
そのような方を見つけてお願いする方法もあります。
小学校の普通級に通わせる場合、困難なことがありますが経験者の話を聞きアドバイスを受けるのが良いでしょう。