ダウン症児を叱るにはどうしたらよいのでしょうか?
私たちの早希ちゃんは、よく悪戯をします。
ほとんどは物を隠すなどかわいいものが多いです。
以前は良く私のカバンの中に隠していました。
会社に行ってからカバンの中を見てびっくりすることがありました。
このような悪戯は、微笑ましいです。
しかし、例えば以下のような悪戯は大変困ります。
- テッシュを箱から全て出してしまう。
- トイレットペーパーを巻き取ってしまう。
- など
以前、ダウン症専門医に相談したところ、その場で叱らないと理解しないということでした。
特にダウン症児は、後で叱っても、何について叱られているのか理解しないためです。
1回、叱ってもなかなか治らないため、繰り返し叱る必要があるようです。
また、良く言われますが、怒ることと叱ることは違います。
「怒る」ということは、怒りをぶつけることです。
このようなことは、決してやってはいけません。
子供は委縮して内向きな子になってしまいます。
「叱る」とは、正しいことを示すことです。
「怒る」は否定的であり、「叱る」は、建設的です。
叱り方としては、コーチすると良いそうです。
「○○のときは△△するんだよ」のように。
まずは怒るのではなく叱るようにしましょう。
しかしです。
以前、赤信号で横断歩道を渡ろうとしたことがありました。
ダウン症専門医の方が言っていましたが、このような命にかかわる危険なことをした場合は、怒った方が良いということでした。
(2019.3.17追記)
さて叱ることについて書きましたが、そもそも子供が悪戯するにも原因があります。
その原因を取り除くことで悪戯自体を減らすことが出来るかもしれません。
言葉が言えないダウン症児は、自分の意思を伝えることが出来ないため、ストレスが溜まるようです。
自分をアピールするために悪戯をしていることも考えられます。
自分に振り向いてもらいたい、自分に気付いてほしいなどです。
また、悪戯は自分が優位に立てるため、みんなが困った顔をしているのを見て喜んでいる可能性もあります。
そういう場合は、どうしたらよいでしょうか。
私たちの早希ちゃんの場合、子供を主人公にするような遊びをします。
どのような遊びかというと、ひたすら早希ちゃんのマネをみんなでします。
早希ちゃんが頭に手を置くと私たちも同じように頭に手を置きます。
早希ちゃんがほっぺたを手で触ると私たちも自分のほっぺたを手で触ります。
このようなことを繰り返すと、早希ちゃんは王様になったかのような優越感を覚えるのか、次から次へとアクションを起こします。
そのときの早希ちゃんはとても優越感に満ちた笑顔をします。
早希ちゃんは、みんなを動かしているのです。
これは一つの方法ですが、他にもいろんな方法があると思います。
皆さんも考えてみてはどうでしょうか。