ダウン症のある私たちの早希ちゃんは、現在、10歳ですがまだ、言葉を喋ることが出来ません。
小さい頃は、1語くらいは喋っていたと思いますが、引っ込んでしまったようです。
しかし、私たちが言っている言葉はある程度、理解しているようです。
早希ちゃんに「お皿片付けて」というときちんと台所に食器を持っていきます。
言葉はコミュニケーション全体のうち、わずか20%しか占めていないと言われています。
早希ちゃんは、私たちの言っている言葉以外に顔の表情、しぐさなども見ているようです。
むしろ、健常児以上にそのような非言語のコミュニケーションが優れているかも知れません。
生まれつき、言語障害のある人は、人の表情、唇の動きで相手が何を言っているのかを理解すると言います。
早希ちゃんも非言語のコミュニケーションで理解しているのでしょう。
特に感情には敏感です。
悲しくて泣いているとき、怒っているときなど、早希ちゃんは敏感に反応します。
また、早希ちゃんにとって味方かどうかも読み取っているようです。
懐く人は直ぐに懐きますが、そうでない人にはそっぽを向きます。
恐らく何かを感じ取っているのでしょう。
早希ちゃんは、言葉は喋れませんが、身振り手振りで相手に伝えようとしています。
今は、それでよいと思います。
マイペースですが、少しずつコミュニケーションが出来るようになってくれれば良いと思います。