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先日、妻が相談支援専門員の講習会に行きましたが、非常に為になりましたので共有したいと思います。
相談支援専門員とは、障がいを持った人たちが障害福祉サービスを利用する際の計画を作成したり、アドバイスなど支援する相談員のことです。
例えば、放課後等デイサービスを利用する際は、必ず相談支援専門員が計画書を作成することになっています。
障害福祉サービスを使っていない方は、相談支援専門員と接したことがないかもしれません。
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1.相談支援専門員の仕事とは
相談支援専門員の仕事は、大きくは次の4つの流れがあります。
- ①アセスメント
- ②計画案作成
- ③会議
- ④モニタリング
①アセスメント
相談支援専門員は、障がいを持ったお子さんの保護者から、困っていることなど要望などを確認します。
②計画案作成
保護者からの要望をもとに必要なサービスに関する計画を立てます。
計画書は、自治体に送られて、保護者は、受給者証を受け取ります。
この受給者証には、お子さんが受けられるサービスの種類が書かれています。
③会議
保護者、サービスの事業者および相談支援専門員の3者で話し合いが行われます。
この会議により、必要なサービスの内容が確定し、その結果は、自治体に提出されます。
④モニタリング
定期的に保護者および事業所からサービスの利用に関する状況を確認します。
2.相談支援専門員から聞いた非常に為になる話
①相談支援専門員の対応は、自治体、専門員によって異なる
相談支援専門員の制度は、国の法律で決まっていますが、その支援の深さは、自治体によって開きがあるようです。
相談支援専門員と面談する際、ある自治体は、自宅まで専門員が来てくれるそうですが、ある自治体は、発達支援センターなどに保護者が出向く必要があるところもあります。
またある自治体は、電話でしか対応しないところもあるようです。
もしかしたら相談支援専門員によっても異なっている可能性があります。
制度的には、訪問することになっているようです。
面談の期間も異なるようです。
3か月に1回のところもあれば、半年に1回のところもあります。
とにかく相談員は複数の障がい児を受け持っているため、忙しいようです。
②良い専門員に出会うかどうかで情報量が変わる
良い専門員に出会うかどうかで得られる情報量が変わってくるそうです。
基本的に専門員は、保護者から指名することはできませんが、変えてもらうことは出来るそうです。
変えたとしても良い専門員に出会える保障はありません。
妻は知りたいことは専門員に聞くこともあるといっていましたが、いつも忙しそうにしているため聞くのが気の毒だと言っていました。
③将来のことを考えてサービス使い始める必要がある
専門員の方がおっしゃっていたことは、将来のことを考えて今から必要なサービスを使い始めた方が良いということでした。
例えば、短期入所は、お子さんを一泊二日で外泊させるものですが、利用者が多く空きがないそうです。
そのため、隣の自治体の施設を利用する人も多いようです。
将来、利用しようとしても利用できない可能性があるため、早めに登録しておいた方がよさそうです。
私たちは、今は短期入所は必要ないと考えていましたが、将来のことを考えて登録しようと思っています。
3.お子さんの将来をどういう生活を描くか
以前に比べて障がい児は増えているそうです。
このままでは将来、利用することになるグループホームなどの施設が不足することが考えられます。
今後、放課後等デイサービスなどの事業所がグループホームを作るケースが増えてくるだろうというのが専門員のお話しでした。
その場合、既に放課後等デイサービスを利用しているお子さんが優先されるのではないかともおっしゃっていました。
ここで言いたいことは、お子さんが小さいうちに、いろんなサービスを利用し、その関係者とつながっておくことです。
そうすれば、将来に必要な情報を得られ、さらに大人になった際、サービスが利用しやすくなる効果もあるようです。