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1.喉を詰まらせる死亡事故
悲しい事故がありました。
1歳9か月のダウン症のある男児が、堺市にある施設で食事をしている最中、喉を詰まらせて亡くなったそうです。
母親は、日頃、食事には気を付けており、喉を詰まらせないようにドロドロにすりつぶしてあげていました。
施設で男児にあげた食事は、生後12か月の子ども用だった可能性があるようです。
連絡を受けて母親が施設に行くと、男児は心肺停止だったそうです。
病院に救急車で運ばれましたが脳死となり、8日後に亡くなりました。
ダウン症児に限らず、幼児期に喉を詰まらせて亡くなる子供は多いようです。
2.ダウン症児は嚥下が苦手
ダウン症児は、嚥下(食事を飲み込むこと)が苦手と言われています。
Giselらの研究によると、口腔機能の問題は、次の11つが原因として考えられるそうです。
①歯牙の異常(歯牙欠損、歯列不整、エナメル層の形成の悪さ等)
②生歯の時期の遅れ
③高率な歯根膜の疾患
④顔面中央部の狭さ
⑤上顎骨の発育の遅れと上顎歯弓の狭さ
⑥咬合異常
⑦舌の突出
⑧筋緊張低下による口唇、下顎、舌の運動の少なさ
⑨口腔内の容積の少なさ
⑩高率な鼻の疾患
⑪口呼吸
私たちの早希ちゃんも幼児期のとき医師から注意するよう言われました。
固形の食べ物や、のりも喉に引っかかるため食べないように言われました。
死亡事故につながるため、幼児期のダウン症児は、特に注意が必要です。
もし呼吸困難になった場合、5分程度で心停止する可能性もあるそうです。
乳幼児の誤嚥の原因第1位はナッツ類です。