ダウン症児は、頑固と言われます。
次の記事にも書きましたが、こっち来てといっても、なかなか動きません。
動くまでに時間がかかります。
これは、ダウン症児の特徴が原因と言われています。
ダウン症児は、エピソード記憶で、記憶していると言われています。
エピソード記憶とは、朝起きてから朝食を摂り、学校に行く準備をしてからが学校に向かうなど、出来事を順番に覚えていく記憶です。
ダウン症児は、このエピソード記憶に頼って行動しているようです。
つまり、エピソード記憶にないイベントが間に入り込むと混乱するようです。
このようにダウン症児の頭の中では、自分の行動に順番があるようです。
早希ちゃんの場合、外出しようとするとなかなか動かないことが多いです。
これも、早希ちゃんの頭の中では順番があり、その順番通りに従おうとしているのかもしれません。
いったん、心の整理がつかないと次の行動がとれないのかもしれません。
以前、ダウン症専門医の先生が言っていましたが、そういう場合、無理矢理、動かそうとしてはいけないそうです。
先生の診察日、早希ちゃんを玄関まで連れていこうとしたら、早希ちゃんがなかなか動かず、診察時間に間に合わなかったことがありました。
でも先生は、早希ちゃんが自分が動くまで待っていたことをとても褒めてくれました。
全て早希ちゃんが動くまで待つことは難しいですが、極力、待つことが必要とのことです。
無理矢理、動かそうとすると心を閉ざす可能性があります。
本人の意思で動くまで待つことが良いようです。