平成29年12月27日の厚生労働省の報道発表によると市区町村等で把握している障がい者虐待の件数のうち、加害者の約6割は家族であることが分かりました。
この数字は表に出た数字であり、実際はもっと多いのではないかと思います。
どんな理由があろうとも虐待は許される訳ではありません。
家族が加害者の場合の内訳は以下の通りです。
やはり身体的な虐待が一番多く45%(964件)あります。
虐待を受けた障がい者の障がいの内訳は以下の通りです。(家族、社会福祉施設等、職場含む)
虐待を受けた障がい者のうち、知的障がい者が52%を占めています。
データ引用 平成28 年度都道府県・市区町村における障害者虐待事例への対応状況等(調査結果)
虐待する加害者は、実はまじめな方が多く、虐待しているという自覚がないことが多いようです。
体罰はしつけと考えている人も多いようです。
またストレスで虐待に走ることもあると思います。
特に知的障がい者は、自分から言わないことから発覚が遅れ、虐待がエスカレートすることも考えられます。
やはり次のような虐待はいけないことであるという自覚を持つことが必要です。
- 身体的 殴る、蹴る等
- 心理的 怒鳴る、ののしるなど
- ネグレクト 食事を与えないなど
- 経済的 生活に必要な金銭を渡さないなど
虐待をしそうになった場合
もし虐待しそうになった時は誰かに相談し、場合によっては頼ってもいいと思います。
そして一人になって気持ちを落ち着かせると良いと思います。
相談する人がいない場合、公的な相談窓口があります。
24時間、窓口の電話は受け付けています。
児童相談所全国共通ダイヤル「189」(いちはやく)
「189」の3桁の番号でつながります。