映画「チョコレート・ドーナツ」は、2012年公開されたアメリカ映画です。
今でこそ、アメリカはかなりLGBTに理解がありますが、映画が描かれた1970年代は偏見と差別に満ちた時代です。
この映画は、1970年代、ニューヨークのブルックリンでゲイのカップルが、育児放棄されたダウン症の子供を育てた実話が基になっているようです。
この映画「チョコレート・ドーナツ」は、2012年公開して直ぐに大ヒットし、日本ではロングランを記録した傑作です。
ストーリー
主人公はカルフォルニアで歌手を夢見るショーダンサーのルディ。
一方、ゲイであることを隠している弁護士のポール。
二人は、ショーハブで知り合います。
ルディの住むアパートの一室でダウン症のあるマルコの母親が薬物所持で逮捕されてしまいます。
マルコは施設に隔離されてしまうが、家に戻ろうと施設を脱走してしまいます。
ルディとポールは、道を歩いているマルコを偶然見つけ自宅に連れて行きます。
ルディとポールは、マルコを自分たちの子供として愛情を注ぎ育てたいと考えるようになります。
ルディとポールは社会の偏見に直面していくことになります。
感想
映画の原題「Any Day Now」は、「いつの日にか(解放される)」という意味合いがあるようです。
偏見からの解放という意味でしょうか。
この映画は、ダウン症というよりは、ゲイの偏見・差別に焦点を当てています。
そのため、ダウン症に関することはあまり触れられていません。
医師との会話の中に少し、ダウン症に関する説明が出てくるくらいです。
しかし、ダウン症児を演じたマルコ役を演じたアイザック・レイバさんの演技がとてもよく最後は涙してしまいます。
アイザック・レイバさん自身、ダウン症を持っています。
マルコの後ろ姿が物悲しくなります。