20歳になる息子には、障がい(ダウン症)があることから特別扶養手当が支給されていたそうですが、18歳になり支給が打ち切られたそうです。
息子の両親は、息子の特別扶養手当が打ち切られたことに腹を立てて息子を部屋に閉じ込めて虐待するようになったそうです。
まともに食事も与えず、息子は2017年12月、餓死してしまいました。
亡くなったとき息子の体重は、27.6Kgしかなかったそうです。
両親は、息子の特別扶養手当を当てにして生活していたのでしょうか。
この両親は知らなかったのかもしれませんが、行政の窓口に相談すれば、成人向けの障害年金受給が申請できたそうです。
虐待は許されることではありませんが、特に貧困している場合、子供の特別扶養手当も生活費として使うこともあると思います。
また国の法律によって支給される仕組みを知らないケースもあると思います。
案外、こうった制度は必要な人に周知が行き届いていないためです。
そもそも家庭内で起きている虐待は容易に見つけることは難しいところです。
日本では、20歳になるまで特別児童扶養手当が支給され、20歳以降は、特別障害者手当(※1)、障害基礎年金(※2)などが支給されます。
他にも各自治体独自の制度があるかも知れません。
※1 精神又は身体に著しく重度の障害を有するため、日常生活において常時特別の介護を必要とする状態にある在宅の20歳以上の者(引用 特別障害者手当について)
※2 病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった者(引用 障害年金/日本年金機構)
しかし、私たち住む日本でもこのような制度があることを知らない両親がいる可能性があります。
残念ながら行政は必要な人たちに手を差し伸べてくれる訳ではなく、制度にたどり着いたものだけに手を差し伸べているのが現状ではないでしょうか。
ソース
Clark County couple accused of murdering adult son with Down syndrome