ダウン症の兄弟がいる人と結婚できるかどうか?
以前、この質問に関するアンケート調査を行いましたが、ある程度、回答が集まりましたので分析結果をお伝えいたします。
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これから結婚される子供のご両親の方向けのアンケート
アンケート結果は、次の通りです。
家族にダウン症を持った子がいる場合、ダウン症に理解があるためか、仮に子どもの結婚相手の兄弟にダウン症者がいても、約半数(55.2%)の方は、結婚を許せるようです。
結婚が許せない人は0人でした。
一方、家族にダウン症を持った子がいない場合です。
結婚を許せる人は、3割(32.7%)に留まり、4.5割(44.2%)の方は、許せないという結果になりました。
ダウン症を持った子がいるかどうかで大きく異なる結果となりました。
これから結婚される方向けのアンケート
アンケート結果は、次の通りです。
今度は、自分自身が結婚する場合についてです。
自分自身にダウン症を持った兄弟がいる場合、仮に結婚相手の兄弟にダウン症者がいても、約半数8.5割(85.7%)の方は、結婚できるようです。
結婚できない人は0人でした。
一方、ダウン症を持った兄弟がいない場合です。
結婚できる人は、2割(20.7%)しかいません。
4.5割(44.8%)の方は、結婚できないと回答しています。
ダウン症を持った兄弟がいるかどうかで大きく異なる結果となりました。
興味深いのは、親の立場と子どもの立場でもダウン症者が家族にいない場合、「結婚許す(できる)」、「結婚許さない(できない)」、「どちらとも言えない」の比率がほとんど同じであることです。
結論
この結果から言えることは、ダウン症を持った兄弟がいる人が結婚するときは、相手の理解がかなり必要であるということです。
それは、結婚相手だけでなく、その方のご両親含めてとなります。
今回のアンケート調査には、含まれていませんが、「結婚許さない(できない)」が多い理由は、結婚後、ダウン症を持った兄弟の世話を見なくてはいけないと思われているのではかと推測しています。
結婚相手として兄が嫌われることと似ています。
ダウン症を持った子は、将来、独立させるなど他の兄弟の世話にならないようなことを考える必要があります。