「ダウン症児を小学校の普通学級に入れることは親の我儘ではないか?」というコメントが先日ありました。
不適切な表現が含まれていたため、コメントは非承認にさせて頂きました。
(不適切なコメントは今ままでで初めてです)
しかし、「親の我儘ではないか?」と考えている方は実は多いのではないか思います。
今回は、「親の我儘か?」という点について私の意見を述べたいと思います。
そもそも我儘とは何でしょうか?
国語辞書によると以下のように定義しています。
他人のことを考えず,自分の都合だけを考えて行動する・こと(さま)。身勝手。自分勝手。
つまり、ダウン症児を小学校の普通学級に入れることは、他人のことを考えず自分の都合だけを考えて行動しているかどうかということです。
コメントの主はダウン症児を他の子の迷惑になるにも関わらず、自分の都合だけで小学校の普通学級に入れることを親の我儘と言っているのだと思います。
本当に他の子の迷惑になっているのでしょうか?
私たちのダウン症がある早希ちゃんは、小学校1年生のとき、普通級に入りました。
その際、学校の先生からは、早希ちゃんのために特別な支援はないため、付き添いをお願いされました。
妻は、1年間付き添いをしましたが、特に早希ちゃんが他の子の迷惑になっているようなことはありませんでした。
そのため、「他人のことを考えず自分の都合だけを考えて行動」は当てはまりません。
つまり、親の我儘では決してないということです。
もし、他の子の迷惑となっているような事があるのであれば、それは、学校側との話し合いによって解決できる方法を模索することになります。
決してダウン症児の受け入れを拒絶することではありません。
更にいうと現在、文部科学省では、インクルーシブ教育を推進しております。
今後、ますます、健常児と障がい児が共に学ぶ場が増えてくるものと思います。
「親の我儘」という考え方を変えていく必要があるように思えます。
インクルーシブ教育という考え方を根付かせていく必要があります。
補足
以前は、適切な支援もなく普通学級に障がい児を受け入れ、他の児童にお世話をさせていた時代があったようです。
その時の印象が強いと親の我儘と思われるのではないかと思います。
支援は当然、必要だと思います。
インクルーシブ教育と支援はセットで考える必要があると思います。