人はどうしても優劣で見てしまうところがあります。
学校では成績で優劣を付けられてしまいます。
学歴でも優劣を付けてしまうと思います。
社会人になっても、一部上場企業、会社の規模、有名度、年収、地位などで優劣を付ける人が多いと思います。
このような優劣を付けるのは、心の中にある物差しを通して見ているためです。
成績という物差し、学校の偏差値という物差し、年収という物差しなどです。
ダウン症児と健常児の場合はどうでしょうか。
IQという物差し、言葉の発達、運動能力という物差しがあるでしょう。
そのような物差しで見てしまうとどうしても優劣を付けてしまうのではないでしょうか。
あの子よりも発話が少ない、まだ歩くことができないなど。
このようにダウン症児と健常児の違いを欠点のように考えている人は多いのではないでしょうか。
でも、物差しにはいろいろあると思います。
心の知能指数EQではどうでしょうか。
ダウン症児は、心穏やかで他人の感情をとても敏感に感じ取ることができます。
私たちの早希ちゃんは、他の人が悩んでいるとその感情を敏感に察知します。
慰めるために頭をなでたり、一緒に泣いたりします。
このようなEQという物差しで見た場合、必ずしも劣っているとは思えません。
どの物差しで見るかによって、世の中の見え方は異なってきます。
偏った見方をしないためにも、いろいろな物差しで見るのが良いと私は思います。
そうすることで偏りがない公平な目で見ることができるようになり、ダウン症児と健常児の違いは欠点ではなく利点と見えてくるのではないでしょうか。