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ダウン症育児の心得3 他の子との比較は意味がない

ダウン症児の成長の進み方は個人差が大きいと言われています。

小さいうちは、その差は僅かですが年齢があがるに従い、差が開いてくることがあります。

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私たちのダウン症のある早希ちゃんは、11歳ですがまだ言葉を喋ることが出来ません。

一人で外出し、学校に行くことも困難です。

障害の程度は重度に入ります。

周りのダウン症児を見ると喋っている子が多く、一人で学校に行っている子もいます。

そういった子たちと比較するとかなり成長が遅れています。

以前は、他の子たちと比較してしまい、私たちの育て方のどこがいけないのだろうと悩んでいた時期もありました。

もしかしたら妻は今でも悩んでいるかもしれません。

でも喋っている成長が良い子の親もきっと誰かと比較しているのではないでしょうか。

テレビに出ているダウン症を持った人たちは、発達が良い子が多いです。

そういった子たちと比較しては悩んでいる人も多いと思います。

私たちは、どうしても比較してしまう癖がついているようです。

他の子と比較することにどんな意味があるのでしょうか。

特に日本人は、他の人と同じでないと安心しないところがあります。

他の子と同じでないと何がいけないのだろう、育て方が行けないのだろうかと自分を責めてしまいます。

でも自分を責める必要はありません。

ダウン症児の成長のペースは、早い子もいればマイペースな子もいます。

それはその子が生まれ持った個性の部分が大きいのではないかと思います。

身長が高い子もいれば低い子もいる。

肌の色が白い人もいれば黒い人もいる。

それと同じだと思います。

個性なのだから、他の個性と比較することは意味はありません。

私は、1か月前のその子、1年前のその子と今を比較することの方が大切だと思います。

ダウン症児は、少しずつ成長します。

あまり目に見えて成長していないようで少しずつ成長します。

その成長に気が付けば、喜びに変わるのではないでしょうか。

私たちの早希ちゃんは、まだ言葉を喋ることはできませんが、コミュニケーションをiPadを通して出来るようになりました。

これは、大きな成長です。

私たちは驚き、とても喜びました。

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この成長を褒めると早希ちゃんはとても自信満々に嬉しそうにします。

早希ちゃんの笑顔を見ていると、他の子と比較することにどんな意味があるのだろうと改めて考えます。

他の子との比較は切がありません。

決して悩みがなくなることはないでしょう。

そうではなく、わが子自身が成長を実感し、私たちも実感していればそれでいいのではないでしょうか。

 

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