2016年の情報ですが、中国では、身寄りのない子供達が60万人もいます。
そのほとんどは、障がい児と考えられています。
また、その中で身寄りのないダウン症児は、200人以上いるとのことです。
「アメリカの里親を探す団体」(Bethany Christian Services)は、中国政府の許可を得て10人のダウン症児を里親に引き渡したそうです。
中国では養子縁組みの条件が厳しく養子縁組はなかなか進まないようです。
また、中国では以前、増える人口を抑制するため、一人っ子政策を行っていました。
2016年には、ふたりっこ政策に転換しましたが、この影響で身寄りのないダウン症児は、今までの倍に増えるのではないかと言われています。
中国は、経済ではGDPで世界第2位で3位の日本よりも上回っています。
しかし、人権については中国はまだまだ後進国のようです。
中国人で人権活動家である陳光誠さんという方がいます。
陳光誠さんは、1979年に貧しい農家に生まれました。
陳光誠さんは、盲目です。
陳光誠さんは、中国のさまざまな人権問題に取り組んだ方です。
一人っ子政策のもとに行われていた中絶、不妊手術に対して集団訴訟を起こしますが自宅軟禁されてしまいます。
盲目の陳光誠さんは、7、8重の監視が敷かれ、数百人の監視員の目をかいくぐり、脱出することに成功し、現在はアメリカにいます。
この方については別の機会に紹介したいと思いますが凄い人です。
以上のことからも分かるように中国における人権問題については、なかなか解決は難しいと思われます。
中国では体制維持のために強硬な手段が正当化されているようです。