「メッセージ」は、テッド・チャンの短編SF小説「あなたの人生の物語」を映画化したものです。
アカデミー賞8部門ノミネートされました。
SF映画ではありますが、いろいろ人生について考えさせられるような映画であり、SF映画に興味がない方にもおすすめです。
目次
1.ストーリー
ある日突然、巨大な飛行物体(宇宙船)が地球上に現れます。
主人公の言語学者のルイーズ・バンクスは、アメリカ政府から飛行物体の中にいる知的生命体と意思疎通を図り、知的生命体の目的を探る任務を与えられます。
他国もルイーズ・バンクスと同様に知的生命体から目的を引き出そうとしますが・・・・・
2.ここからネタバレ
知的生命体の目的は、地球に「武・器」をもたらすことであると誤解してしまいます。
世界は、飛行物体(宇宙船)に攻撃を仕掛けようとします。
しかし、本当の目的は、知的生命体が3000年後に人類から助けられるようにするため、人類に贈り物をすることだったのです。
ルイーズは、危機的状況を打開しようとします。
ルイーズは実は以前から不思議なフラッシュバックを見ていました。
そのフラッシュバックとは、夫と結婚し、娘がいるというものでした。
その娘は成人しますがその後、癌で亡くなってしまいます。
夫とも離婚してしまいます。
それが実は、未来の出来事だったのです。
ルイーズには、未来を見ることが出来る能力があったのです。
この能力を知ったルイーズは、未来に出会う他国の高官との会話で聞き出した電話番号を思い出し、その高官に電話をしてある言葉を言うことで攻.撃を思いとどまらせるのでした。
ここまでは、全編の流れです。
しかし、この映画の本題はこの後に続きます。
ルイーズは、これから未来がどうなるか知っています。
それでもルイーズは、夫と結婚して娘を生む未来を受け入れる選択をします。
この作品のテーマは、もし、これから何が起こるか知ってしまった場合でもその選択を受け入れるかということです。
3.自分の人生について思うこと
ここで自分のことに置き換えてみます。
人生には様々な分岐点があります。
そこで私たちは、選択を行っています。
- 進学
- 就職
- 結婚
- 出・産
その選択を一つ変えるだけでも、未来は大きく変わることでしょう。
もし、過去に戻ることが出来た場合、選択を変えたいと思うかどうか。
変えたら結婚、生活、生まれてくる子供などすべて変わってしまうでしょう。
そのことをすべてなかったことにして他の選択を選ぶことが出来るだろうかと考えさせられてしまいました。