iPS細胞(※)の製作でノーベル賞受賞された山中伸弥教授は人類が滅ぶ可能性があると述べています。
※iPS細胞とは
人間の手足、臓器など、どんなものでも作れる万能の細胞のこと。
例えば、心臓に致命的な病気を抱えている人は、自分のiPS細胞を培養して心臓を作り、移植するということが可能になります。
人類が滅ぶとはどういうことでしょうか。
以前であれば、2歳までしか生きられなかった難治性疾患を持つ患者が遺伝子操作する治療薬によって治すことができるようになりました。
これがさらに進むとそもそも難治性疾患が発症しにいように遺伝子を操作し、改変してしまおうということになります。
これは、遺伝子にかかわるすべての疾患が対象となります。
例えば、がんを引き起こす遺伝子は、遺伝子操作によってがんになりにくくすることができると思います。
ダウン症も同じでダウン症の合併症を起こさないような遺伝子操作もできるようになるかもしれません。
このように人間の遺伝子を自ら改変してしまうとどうなるのでしょうか。
人間は、長い年月をかけて環境の変化に対応しながら進化してきました。
それを人口的に変えてしまうと、もしかしたら数千年後は、現在の人間と異なる人間になっているかもしれません。
致命的な遺伝子病により、子孫を残せなくなり、人類が滅亡するかもしれません。
以前、マンアフターマンという書籍を見たことがあります。
この書籍は、今から500万年後の進化した人類の姿について描かれています。
変わり果てた人類の姿に恐ろしさを感じます。
現在、遺伝子組み換え作物の安全性について議論されています。
人間に対しての遺伝子操作は、安全なのでしょうか。
操作された遺伝子が子孫に伝わっていきます。
言葉は良くありませんが、操作された遺伝子に汚染されてしまいます。
いったん、汚染されるともとには戻せません。
遺伝子操作は、どこまで許されるのか議論する必要があります。