誰しもダウン症を持ったわが子が成長してくれることを望まない親はいないと思います。
しかし、健常児に近づけたいと思うあまり、過度な療育は、マイナス効果であるのではないかと思います。
話が少しそれるかも知れませんが、先日、進学研究会による長男の高校受験の説明会に行ってきました。
そこで講師の方が言われていたことですが、偏差値が高い高校が良い高校なのではない、自分に合った高校がよい高校なのだと。
進学研究会が提示している偏差値は、自分に合った高校を見つけるための一つの目安だというのです。
これは、まったくその通りであると思います。
自分に合う高校は、決して偏差値だけではなく、校風などいろんな要素があり、その中で決めることです。
偏差値だけで、偏差値が高い高校を目指すということは、少し偏っているように思えます。
無理をして仮に偏差値が高い高校に入れたとしても、落ちこぼれてしまう可能性だってあります。
さてダウン症児の話に戻します。
ダウン症児も同じです。
健常児と同じレベルを目指すことは必ずしも、お子さんにとって良いことではないと私は思います。
お子さんにあった療育があり、お子さんがいきいきとして成長できる環境が必要です。
無理に成長させようとしても、そのお子さんにとっては苦痛かも知れません。
健常児を目指すのではなく、その子にあった成長というものがあるのではないでしょうか。
私たちの早希ちゃんは、まだ言葉が喋れませんが、とても生き生きとしており、毎日が楽しそうです。
お子さんが楽しい生活が送れることと健常児にどのくらい近いかは、別であると私は思います。