最近、よくわかったことがあります。
早希ちゃんは、周りの人たちをがっかりさせたくないと思っているということです。
何か早希ちゃんにやらせるとなかなかうまくできないことが多いです。
例えば、訓練などで早希ちゃんに何かをやらせようとします。
なかなかできないため、次第にやらなくなります。
最初は、本人がやる気をなくしている、試されているのを嫌がっていると思っていました。
でもほめるとやるようになることもあります。
どうも、早希ちゃんは、周りの人ががっかりさせたくないと思っているようで、がっかりさせるようなことはやらないのではないかと思うようになりました。
例えば、早希ちゃんは、まだ言葉が言えません。
言葉以外のことはなかり分かっているのでなぜしゃべらないのだろうと思っていました。
もしかしたら、うまくしゃべれないため、私たち親をがっかりさせないようにしゃべらないのではないか。
きっと早希ちゃんは、私たちががっかりした表情から読み取っていたのかもしれません。
ダウン症児は、おそらく周りの人たちの反応を想像以上に気にしているのではないでしょうか。
そしてがっかりさせたくないと思っているのではないでしょうか。
優しいからこそそう考えるのかもしれません。
このことが分かってから、早希ちゃんに何かをやらせるときは、できなくても褒める、がっかりした表情はしないようにしています。
「凄い早希ちゃん、よくできたね!」
と褒めています。
できなくてもいいのです。
できなくてもがっかりするのではなく、よくできたと褒めることが成長につながると思います。