今年度、日本ダウン症協会は、日本ダウン症学会とともに、ダウン症のある人とその親たちにアンケート調査を実施しました。
1581通の回答を得たそうです。
引用記事 一石投じたい…ダウン症者の世帯を大規模調査、中間報告「ネガティブなデータもすべて発信する」
その結果、ダウン症を持った人の8人に1人は、雇用の形態で働いていることが分かったそうです。
これは、多いのか少ないのか議論があると思いますが、私自身は、意外に多かったという印象です。
テレビで活躍している人たちや私の周りの人たちの発達の度合いを見ると納得できます。
これからさらに増えていくのではないかと思っています。
また興味深い結果として、「世帯収入が低い家庭にダウン症の子は少ない」ということです。
アンケートの回答者のうち世帯年収が300万円未満は14.4%だったそうです。
国民生活基礎調査(2018年)では、300万円未満は30.6%であり、その半分しかありません。
ダウン症児は、親の年収には関係なく生まれてくる訳ですから明らかに少ない割合です。
私自身、思いもしなかった結果です。
これは、何を意味するのでしょうか。
考えられるのは、経済的な理由により、中絶しているのではないかということです。
これは、とても考えさせられます。
他にも理由としてアンケートの対象者が真の母集団のサンプリングとなっているかどうかも考える必要があるため、正式な報告を待ちたいところです。