生まれた子供がダウン症であると告知されたとき、親は精神的に大きなショックを受けます。
しかし、時間とともにショックから立ち直っていきます。
この感情の過程をドローターは、モデル化しました。
ドローターの段階説と呼ばれるものです。(Drotar,et al.(1975))
以下の図のように「ショック」、「否認」、「悲しみと怒り」、「適応」、「再起」の5つの段階を辿ります。
図 障害者受容の段階モデル(ドローターの図)
Ⅰ.ショック
ダウン症であることを告知された直後、以下のような状況です。
- よく泣く
- どうしようもない気持ちになる
- 逃げ出したい衝動にかられる
Ⅱ.否認
自分の子供に障がいがあることを認めたくないため、複数の医療機関をまわり、ダウン症でないことを言ってくれる医師を探し求めたりする
Ⅲ.悲しみと怒り
悲しみと怒りという強い感情が、否認の段階にともなったり、引き続いて起こったりする。
- 子どもに愛着を感じることに躊躇を覚える
- とてもつらく、どんなにしても泣けてくる
- 誰かを叩きたい気持ち
- 親としての義務感だけで育てる
Ⅳ.適用
情緒的な混乱が静まるにつれて、親は自分たち置かれている状況になれ、子どもの世話をする能力に自信をもつようになる時期。
うまくいってもこの適応は不完全のままで長く続く。
Ⅴ.再起
この時期に両親は子どもの問題に対する責任に対処する。
罪障感からの回復の時期。
母親は、子どもに問題が起こったのは、何も私のせいでないととらえられる時期。
ドローターら1975より
「ショック」から「再起」までの期間は、人それぞれだそうです。
短い人もいれば長い人もいると思います。
この「ショック」から「再起」までの期間について調査したいため、アンケートのご協力をお願いいたします。
アンケート
ダウン症児のご両親に対するアンケートです。
「ショック」、「否認」、「悲しみと怒り」、「適応」の期間についてダウン症告知から何ヶ月目かで回答して下さい。
分析結果は、別途、本サイトに掲載する予定です。
※本データを使用する場合について
本データを使用する場合は、出典(ブログ名)を明記してください。
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