息子がO157感染し、最悪の事態である溶血性尿毒症症候群になり、生死を彷徨っているときに、息子が入院している同じ病院で長女は生まれました。
2007年のときのことです。
息子はまだ大変な状態でしたが、娘が無事生まれたことは唯一の救いでした。
しかし、生まれて2日後、医師は、「顔つき」、「耳の形」、「手の猿線」、「舌が長い」、「手足がぐなぐにゃしている」などからダウン症の疑いがあると伝えられました。
【ダウン症とは】
体細胞の21番染色体が1本余分に存在し、計3本(トリソミー症)となることで発症する、先天性疾患群。
知的障害、先天性心疾患、眼科的問題、難聴などになる可能性がある。
「wikipedia」より
【生まれたときのダウン症の症状】
外見的なもの
顔の中心部があまり成長しないのに対して顔の外側は成長するため、吊り上った小さい目を特徴とする顔貌(特異的顔貌)を呈する。他には舌がやや長い、手に猿線、耳介低位、翼状頚などが発生する。
疾患
鎖肛、先天性心疾患、先天性食道閉鎖症、白血病、円錐角膜、斜視、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症などを伴う。
「wikipedia」より
また心臓に穴が開いているということでした。
医師の伝え方としては、淡々としたものでした。
この1か月に妻が泣くのを2度見ました。
1回目は、息子がO157で入院したとき。
2回目は、医師からダウン症と伝えられたときです。
後で聞きましたが、医師からダウン症と伝えられたとき、妻が泣いた理由は、医師の伝え方にあったようです。
ところでダウン症については、私はほとんど知識がありませんでした。
私は、息子が生死を彷徨っていいる状態であったため、ダウン症と聞かされたときはそれほど大きく動じることはありませんでした。むしろ、心臓に穴が空いていることの方が気になりました。
そういえば、テレビでダウン症について放送されていた際、妊娠中の妻に、ダウン症の可能性があるかどうか羊水検査で生まれる前に確かめられるがどうするか聞いたことがありました。
しかし、妻はやらないと言っていました。
医師からは、DNA検査を行い、結果が出るまでに3週間ほどかかるということでした。
妻が動揺しないように、私は決してダウン症ではないと言い聞かせました。