世の中、いろいろな考え方の人がいます。
私の周りではいませんが、ダウン症児がいることを親戚に隠しているご両親がいるそうです。
蔵などに子供を隠して一生、外に出さなかったということは昔はあったようです。
しかし、現代においてもそれに近いことがあるようです。
とあるサイトで見かけた事例です。
都内の高級住宅地に住み、親戚一同すべて有名大学卒業し、務めているところも有名な会社ばかりです。
もちろん高収入です。
そういった中で自分たちの子供に障がいがあることを親戚に隠している家族がいたそうです。
この隠すということは、ご両親の意思の場合もありますが、ご両親の親や親戚から言われることもあるようです。
理由もいろいろあるようです。
- 障がい児がいることで親戚のお子さんが将来、結婚できないかも知れないと思っている人たち
- 世間体を第一に考える人たち
- など
でも、ここで考えるべきは、ダウン症をもったお子さん自身です。
お子さんの気持ちを全く考えず、隠したいと考えている人は自分たちの体裁のみを気にしています。
まずはお子さんの気持ちを第一に考えるべきです。
まだお子さんが小さい場合は、お子さんが自らの気持ちといっても考えられないでしょう。
その場合は、自分がそのお子さんの立場だったらどう感じるかを考えてみます。
将来、お子さんが世の中が分かるようになったときのことを今から考えておく必要があります。
もし、自分が親戚から存在そのものを隠されていたらどう思うでしょうか。
自分の存在を否定されている気持ちになると思います。
これは重大な人権侵害の類です。
かといって正論を言っても、理屈では分かるが現実はすんなりといかないこともあります。
もし、隠さなければならない状況に陥りそうになった場合、お子さん自身のことをまず第一に考えて、十分、親兄弟、親戚など周りの人と話し合うしかないと思います。
あるダウン症専門医が言っていましたが、このような差別的なことは、すべてダウン症に関する無知から来ているそうです。
時間をかけてダウン症について、そのお子さんについて理解を求めていくしかないのだと私は思います。