早希ちゃんは、決して自分から主張することはしません。
誰かが気づいてくれるまで待っています。
早希ちゃんはそういう子です。
今日、通っている特別支援学校の防災訓練の一環で、学校から児童の引き渡し訓練がありました。
災害発生時のお迎えの仕方、連絡の方法について慣れることと、安全な帰宅経路の確認を実際に体験することが目的です。
ママが支援学校に早希ちゃんを引き取りにいったのですが、早希ちゃんのクラスの他の生徒は既に引き取られて早希ちゃんだけ残っていたそうです。
早希ちゃんは、じっと待っていたそうです。
他の子は引き取られていくのを見ていたのでしょう。
何で自分は引き取りに来ないんだろうと思っていたのでしょう。
それでも早希ちゃんは騒いだり、主張したりしません。
そして遂にママの姿が見えると早希ちゃんは泣きだしました。
ママの姿を見てうれしかったのでしょう。
ひとりで待っていて心細かったのでしょう。
やっと迎えに来てくれたと思ったのでしょう。
我慢していた感情が一気に湧き出たのでしょう。
思わず抱きしめたくなります。
早希ちゃんはとても心優しく繊細な子です。
これからも大切に育てていきたいです。