胎児に与えるとダウン症の症状が改善される化合物「アルジャーノン」が見つかったというニュースが昨日、流れました。
近い将来、ダウン症の症状が改善される方法が確立されることは間違いないでしょう。
ダウン症は、人間一人ひとり違いがあるように、ダウン症も生まれつきの特性の一つという考え方があります。
そもそもダウン症は21番目の染色体が2本あるところ3本あることから、様々な合併症を引き起こします。
今回、発見された化合物「アルジャーノン」は、ダウン症そのものをなくしてしまうものではないようです。
ダウン症でありつつ、合併症の一つである知的障害の発現を抑えるものです。
しかし、このまま技術が進歩し、ダウン症そのものなくしてしまう方法が確立されたらどうでしょうか?
つまり、21番目の染色体が3本にならないようにしてしまうということです。
どこまで人間の手を加えるべきかという問題が起きます。
風邪を治す、
癌を治療する、
これらは、治すべき病気であり誰も疑問には思わないでしょう。
目の色の違い、髪の色の違い、肌の色の違いはどうでしょうか?
これらは病気ではありませんので治療ではないでしょう。
ではダウン症はどうでしょうか?
人のバリエーションの一つであるならば病気ではないため、治療するということは少し変です。
化合物「アルジャーノン」を含め、ダウン症の症状改善に関する技術はこれから、いろんな議論が起こると思います。
2018.2.15追記
命の選別ではなく、症状改善であれば受け入れられるのではないかと私は考えています。