PECS(ペクス)とは、絵カード交換式コミュニケーションシステムと呼ばれるものです。
簡単に言うと、言葉でコミュニケーションが取りづらい障がい者が伝えたいことを絵カードで示すものです。
高度なものになると、簡単な文の絵カードを使い、文章として伝えられるようになります。
このPECS(ペクス)は、自閉症を持った児童に使われたのが始まりと言われています。
ダウン症を持った児童の場合、発話の遅れに対して言葉の理解の方が先に進むようです。
相手の言っていることは理解できているのに、自分から言葉を発することが出来ない状態です。
このような場合、PECS(ペクス)のような方法は、有効と言われています。
先日、PECS(ペクス)を活用している放課後等デイサービスの代表の方が言われていました。
代表の方が米国に行った際、コミュニケーションが出来ないとされていた障がいを持った人に出会ったそうです。
その人が、このPECS(ペクス)を使用したところ、自分の言いたいことを述べたそうでとても驚いたそうです。
恐らく言葉自体は頭の中にあったが、言葉を発するシステムのどこかに問題があり、言葉が言えなかったのだろうと話していました。
PECS(ペクス)を紹介する動画です。
iPhoneおよびiPadでPECS(ペクス)と同じようなことが行える「えこみゅ」というiOS、androidスマートフォンのアプリがあります。
使い方は、簡単です。
例えば、ごはんが食べたいときの操作です。
最初に「たべもの」を選びます。(図の赤い枠)
そうすると「たべもの」を選択する画面に切り替わります。
ここで「ごはん」を選びます。(図の赤い枠)
そうすると「ごはん」の絵が上部の木の枠の中に入ります。
次に「すること」を選択します。(図の赤い枠)
そうすると「すること」を選択する画面に切り替わります。
ここで「たべる」を選びます。(図の赤い枠)
そうすると「たべる」の絵が上部の木の枠の中に入ります。
最後に再生ボタンを押すと「ごはん たべる」と自動音声が流れます。
実際にやってみましたので動画をご覧ください。(動画参照)
下記のApp Store、Google Playからダウンロード可能です。(無料です)