障がいがあってもなくても、子を持つ親の悩みは尽きません。
私たちの早希ちゃんは、ダウン症を持っていますが今だに喋ることが出来ません。
トイレもきちんと出来る訳ではありません。
障がいの程度は愛の手帳(療育手帳)で2度(重度)です。
他のダウン症を持った子と比較するとかなり発達が遅い方です。
どうして出来ないんだろう、自分たちの育て方がいけないのだろうか、将来どうなるのだろうか、と言った悩みが出てきます。
期待した成長をしていないことに対する悩みです。
では、障がいがなかったら悩みがないかというとそうでもありません。
とかく親は、子どもに大きな期待をしてしまいがちです。
良い成績を取らせたい、良い中学校に入れたい、良い高校に入れたい、良い大学に入れたい、有名企業に入れたいなど。
でも期待通りにならないことが世の常です。
早希ちゃんについては、ありのままに成長してくれれば良いと考えています。
今出来ていないことも、1年後に少しでも出来ていればよいと思います。
出来なくても、早希ちゃんが楽しければそれで良いと思います。
また早希ちゃんと他の子と比較することも意味のないことであると考えています。
現在、中学2年のお兄ちゃんに対してですが、私たちが期待することは良い学校に入れることではありません。
私は人としてのバランスが大切であると考えています。
勉強だけ出来ても駄目で、むしろ、対人能力の方が大事であると考えています。
お兄ちゃんは、ボーイスカウトに所属していますが、ボーイスカウトは、対人能力を育てることに最適です。
かといってわたしたち親がボーイスカウトを勧めている訳でもありません。
ボーイスカウトをやりたいと本人が言っているのでやらせているだけです。
本人がやりたいことをやらせてあげる、そして親はサポートにまわるのが良いと思います。
早希ちゃんと同様、お兄ちゃんも、ありのままに成長してくれれば良いと考えています。