先日(2018年12月16日)、障がい者をテーマにしたNHKのバラエティ番組・情報番組である「バリバラ」において、障がいのある「きょうだい」を持つ人たちの悩みについてテーマにした放送がありました。
この放送では、知的障がいがある姉がいるNHK局員を中心に「きょうだいの悩み」について語られていました。
悩みをもつ「きょうだい」からのコメントが紹介されていましたが、
- 障がいがある「きょうだい」を知られたくなかった
- 街の中を歩いていると自分かちに向けられている視線が気になる
のような意見がありました。
そして他の人に相談しようにもどう相談したらよいのか悩んでいるという意見もありました。
番組では、NHK局員の知的障がいがある姉についても紹介していました。
その姉は、障がい者向けの施設に通っているそうです。
施設では、姉は自分から進んで喋ったり、包丁を使って料理を作ったりと自宅での様子と全く違うことにNHK局員は驚いていました。
印象的なのは、施設の職員が次のように言っていたことです。
「できないから職員がやってあげるのではなく、〇〇さんならできますよというアプローチをとっています」
私たちのダウン症のある早希ちゃんもそうですが、家ではとてもおとなしくしていますが、学校や他の施設では表情が全く違います。
どうもできないから私たちがやってあげているという姿勢はよくないようです。
むしろ、出来るはずだという前提でやらせてあげるという姿勢が必要であると痛感しました。
今はできないことでも出来る伸び代はあるということです。
また、親、兄弟でも意思疎通ができないと思っている人が多いと思いますが、私たちが思っている以上にいろんなことを理解していると私は思います。
以前、「ダウン症のある兄弟を知られたくない」について行ったアンケートの結果です。
7割の方は、「ダウン症児がいることを知られたくないと思ったことはない」と回答しています。
一方、「ダウン症児がいることは常に知られたくない」と回答している方は、2割います。
ダウン症児がいることを知られたくないと思っている方が多いのではないかという意見もありますが、意外とダウン症児がいることを気にしていないようです。