ユニバーサルデザインをご存じでしょうか。
ユニバーサルデザインとは、1985年にノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏が提唱したものです。
「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」
これが彼が提唱したものです。
一見、バリアフリーと同じ考え方のように思えますが障がい者にだけを対象としたものでははありません。
ちなみにロナルド・メイス氏自身は障がいを持っていました。
子供の頃、ポリオに感染し、車いす生活となったようです。
そのような境遇からユニバーサルデザインという考え方が生まれたのでしょう。
さてユニバーサルデザインは、次の7原則から構成されています。
どんな人でも公平に使えること。(公平な利用)
使う上での柔軟性があること。(利用における柔軟性)
使い方が簡単で自明であること。(単純で直感的な利用)
必要な情報がすぐに分かること。(認知できる情報)
うっかりミスを許容できること。(失敗に対する寛大さ)
身体への過度な負担を必要としないこと。(少ない身体的な努力)
利用のための十分な大きさと空間が確保されていること。(接近や利用のためのサイズと空間)
この原則からもわかるように障がい者のみを対象としたものではありません。
「どんな事でも公平に使える」とは、男性、女性、大人、子供などいろんな人たちが使えるものであるということを言っています。
事例とては、駅の改札があります。
複数ある改札の中で幅が広い改札は見たことがないでしょうか。
この改札は、ベビーカーや車いすの人が通過しやすいように設計されています。
これがまさにユニバーサルデザインです。
他にもこのような商品があります。
児でも使えるはさみです。
これは、はさみの刃の部分にカバーを付けたもので幼児でも安心して使えるというものです。
このはさみは、2004年にグッドデザイン賞を受賞しています。