現在、年間において100人に一人は、双子以上の多児を出産しているそうです。
半世紀前と比べると多児を出産する確率は2倍になっているそうです。
半世紀前と言えば、不妊治療が登場した時期です。
不妊治療で使用される排卵誘発剤は、多児となることが多いそうです。
多児の出産は、母子の健康面でのリスクが高まります。
また、経済的な問題もあります。
母親は、出産するか中絶するかの二択を迫られます。
しかし、最近、医療技術の進歩で胎児を減らす減胎手術が30年前から行われいます。
この減胎手術は、妊娠してから10週前後あたりに行われます。
具体的には、胎児に塩化カリウムを注射し、心臓を止めるものです。
この減胎手術を行っている病院はかなり限られているようです。(ほとんどないようです)
医師の中には、減胎手術を知らない人もいるようです。
以前は、堕胎罪になる可能性があることから禁止されていましたが、2000年からはやむをえず認めれらています。
この減胎手術は、出生前診断と重なるところがあります。
出生前診断で陽性と診断された場合、ほとんどの人は中絶を選択します。
理由は、さまざまですが経済的なものもあると思います。
多児による減胎手術と出生前診断結果による中絶は、どちらも悩ましい問題です。