Autor Ralphelg Source Own work(ウエスト症候群の脳波)
「てんかん」は、大脳の神経細胞の規則正しいリズムが崩れて発作を起こす脳の病気です。
ちなみにダウン症児の場合、「てんかん」になる確率は、5~10%程度です。
さて静岡新聞のサイトに<無知の知 「てんかん」という現実>という記事が今年(2018年)の元旦から連載されていました。
この連載は、大変な反響があり、閲覧ページ数が400万ページにも及んだそうです。
サイト 無知の知 「てんかん」という現実
「無知の知」とは、ギリシャの哲学者ソクラテスが言った言葉で、自分が全てのことを知っている訳ではないことを認識していることを言っています。
「てんかん」もニュースなどで言葉は知っていても、実際のところはよく分からない人が多いと思います。
このサイト<無知の知 「てんかん」という現実>は、序章、1章から5章までの計5回に渡って掲載されました。
「てんかん」を患っている方などの生活、思いなどが書かれています。
- 「てんかん」でふさぎ込んでいたところ、ある学習プログラムとの出会いをきっかけに、「てんかん」を克服して独り暮らしや結婚を目指そうとする人
- 「てんかん」と診断されて自動車を運転できなくなった主婦が、2年間運転を止めてから再び運転ができるようになるまでこと
- 国が決めた企業おける障がい者の雇用率(障害者雇用率制度)に基づき、「てんかん」を持った人を採用した結果、職場の雰囲気が良い方向に変わったこと
- 「てんかん」の薬の影響で子供を諦めていた主婦が、子供を生める状況にまでなったこと
- バスケットボールの特待生にまでなった高校生が「てんかん」と診断されて生きる目標を失いそうになかったが、父親の言葉で理学療法士という新たな目標を目指している人
- 大学の教員過程に在席していた当時、てんかん協会のサマーキャンプに参加し、スタッフの対応に衝撃を受け、学習面以外にも生徒の障害などにも向き合う必要性を感じるようになった副校長先生
どの記事も考えさせられるものです。
印象的なのは、どの方も「てんかん」を患いつつも、克服して乗り越えようとしているところです。
そこには、きっかけがあります。
誰かの助言だったり、出会いだったり。
そういう、きっかけを逃がさずにつかむことが、大切であると私は思います。
私たちが知らないだけで案外、きっかけは、周りにたくさんあるかもしれません。