早希ちゃんが通っている特別支援学校では、児童ごとに障がいの状況などに応じて、学校が支援する目標や指導内容を年度ごとに定めています。
2017年度の早希ちゃんの目標です。
目次
1.学校生活支援シート
私たちからの学校生活への期待や成長への願い
- 地域の中で、心身ともに健やかに育ってほしい。友達を作ってほしい。
現在の早希ちゃんの様子
- 絵を描くのが好き。1時間くらい集中して描いている。
- 身辺自立は少しずつできるようになってきている。
- 以前は自分の気持ちを伝えられずイライラしていたが、最近は諦めずに伝えようとしている。
- いたずらが多く困っている。
学校の指導・支援
- 身振り、サイン、発声、カードでコミュニケーションを促す。
- 朝の準備の流れなどについて、手順書を使用する。
家庭の支援
- トイレやおかわりなど決まった場面でカードを使う。
2.個別指導計画
早希ちゃんの個別指導計画は、次のようになっています。
教科ごとに現状できていること(実態)と年間目標が設定されています。
早希ちゃんが現状できるていることは、私たちが普段、思っていることと違いはあまりありません。
先生はよく見て下さっているようです。
年間目標は、あまり背伸びせずにできるレベルで設定されているようです。
教科 | 実態 | 年間目標 |
国語 算数 |
・日常的な言葉は理解している。 ・なぞり書きや、簡単な平仮名や数字の視写ができる。 ・絵と絵のマッチングが多種類でもできる。 |
・見たり聞いたりして分かる言葉を増やす。 ・見て書ける文字を増やしたり、丁寧になぞり書きをしたりする。 ・5までの数の操作ができる。 |
音楽 | ・マイクがあると、声を出して歌うことができる。 ・音楽に合わせて、打楽器や鈴等の楽器を鳴らすことができる。 |
・音楽に合わせて声を出したり、体を動かしたりすることを楽しむ。 ・リズムや音程を意識して楽器を演奏する。 |
図画 工作 |
・はさみやのり等の道具を正しく使い、制作することができる。 手本を見て、人の顔や動物などの絵を描くことができる。 |
・様々な道具や素材の扱いに慣れる。 ・簡単に工程を理解して、意欲的に制作する。 |
体育 | ・ある程度の速さで短距離を走ることがでかきる。 ・体操などの動きの模倣ができる ・ビート板を使ってバタ足ができる。水に顔をつけることは練習中である。 |
・決まった時間または周数を走りきることができる。 ・様々な体の動きを身に着ける。 ・ビート板を使ってのバタ足で、一人で数メートル泳ぐことができる。 |
特別活動 | ・儀式的行事には落ち着いて参加できる。 ・校外行事を教員と一緒に楽しむことができる。 |
・流れや自分の役割が分かり、意欲的に活動する。 |
自立活動 | ・写真カード等で簡単な見通しをもって行動できる。好きな活動を終わりにすることを拒否することがある。 ・挨拶や決まった場面のやりとりでは、身振りや発声が自分から出る。できないことがあるときには、ずっと待っていることがある。 |
・見通しをもち、自分で行動を切り替える。 ・身振りや発声、カード等を使って、意思や要求を伝える。 |
日常生活の指導 | ・基本的生活習慣はほぼ身に付いている。服の前後などを間違えることがある。 ・オムツを使用している。2時間程度の間隔でトイレに行くと、成功することが多い。 ・箸で食べることができる。口に食器を近づけて食べることが多い。 |
・トイレでできることを増やす。 ・服の裏表や前後、靴の左右を正しく見極められるようになる。 ・器を持ったり手を添えたりして姿勢良く食べる。 |
生活単元 | ・友達からの誘いに応じることが増えてきた。 ・ボール投げや追いかけっこ、風船等の遊びが好きである。 |
・友達との活動を楽しむ。 ・簡単なルールを理解して活動する。 ・様々な経験を通して、興味関心を広げる。 |
一人通学指導 | ・慣れた道であれば、一列歩行ができる。階段の下りを怖がることがあるが、慣れると一人で降りられる。 | ・校内および校外で、見守りの下で安全に歩く。 |