3歳の女児が8月上旬に総菜店で購入した炒め物が原因でO157に感染し、その後、合併症である溶血性尿毒症症候群となり9月上旬に亡くなりました。
今度は、40代の男性がO157に感染、その後、女児と同じく溶血性尿毒症症候群となり、10月1日に亡くなったそうです。
O157に感染した場合、ほとんどの場合は、下痢、激しい腹痛を起こすだけですみます。
しかし一部の方は、重篤である溶血性尿毒症症候群となります。
この溶血性尿毒症症候群になると非常に危険です。
私たちの息子も10年前に溶血性尿毒症症候群になりました。
まず最初に起きることは、尿が出なくなることです。
これは、O157が作り出すベロ毒素が腎臓内の毛細血管を破壊し、急性腎不全となるためです。
急性腎不全になるとカテーテルを首や足の付け根に通して、毎日、人工透析を行います。
人工透析を行いながら腎臓の機能が回復するのを待ちますが、毛細血管破壊により、血栓が体中まわりますので脳に血栓が行き、詰まると脳梗塞となります。
うちの息子の場合、医師は腸穿孔となることを恐れていました。
腸穿孔となると腸に穴が空き、ベロ毒素が体中にまわってしまうことになります。
こうなったら致命的です。
どのような経緯で3歳の女児と40代の男性が亡くなったかは、ニュースに詳しく載っていませんが、溶血性尿毒症症候群となったということは、脳梗塞または腸穿孔が考えられると思います。
とにかく溶血性尿毒症症候群になったら大変です。
仮に退院できたとしても、後遺症が残る可能性があります。
O157は恐ろしい伝染病です。
息子がO157に感染し、溶血性尿毒症症候群になった際の経緯は、次のブログに記載しています。
これほど、詳しく記録したブログは他にはないようです。
普通、両親は記録する精神状態ではないためです。
(先日、NHKとTBSから取材の申し込みがあり、TBSの取材を受けました。)
根拠はありませんが息子は助かると私は信じていましたし、将来、誰かの役に立つと思い記録しました。
興味のある方は見てください。
日々、いろんな出来事が起こります。
看病する方も大変です。
ブログ 長男(3歳)のO157感染・溶血性尿毒症症候群発症から奇跡の生還およびダウン症の娘誕生までの56日間