⑥就学 10歳

特別支援学校から小学校に月1回通う副籍の課題

東京都教育委員会が掲げている副籍制度(※)における交流活動の創意工夫のポイントは次の通りです。

子供一人一人の「心が育つ」交流
無理なく「続けることができる」交流
お互いの「顔が見える」交流
将来への「希望がもてる」交流

東京教育委員会 都副籍制度

※副籍制度とは

都立の特別支援学校に通う児童が、地域の小学校、中学校にも生徒として副次的に「籍」を置き、健常児と交流を図る制度です。

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先日、私たちの早希ちゃんが再び、副籍制度によって小学校に行きました。

給食と昼休み、掃除、理科の授業を小学校の児童と過ごしました。

今回の交流で課題が見えてきましたので書き記したいと思います。

まず理科の時間です。

先生は通常通りの授業を普通に行っていました。

早希ちゃんの机は用意されていましたが、教科書や授業内容が理解できるプリントがある訳でないため早希ちゃんにとっては退屈な時間だったようです。

先生にとっては、早希ちゃんが交流に来たからといって特別扱いはしないということなのでしょうが、もう少し配慮が必要であるように思えました。

付き添った妻から聞いた話では、疎外感があったそうです。

前回は、たくさんの子が早希ちゃんに話しかけてくれたそうですが、今回は3人くらいだったそうです。

また早希ちゃんの横に妻が付いていたそうですが、それでは早希ちゃんがママに甘えてしまうため、副籍で小学校にいった意味がありません。

例えば、早希ちゃんと一緒に勉強するお友達を決めて一緒に教科書を見るなどの方法があると思います。

当然、ママは早希ちゃんの横にはいません。

これは、「お互いの顔が見える交流」になるのではないでしょうか。

給食とお昼休みは楽しんでいるようなので、副籍は給食とお昼休みだけでも良いかもしれません。

もともといた小学校に副籍で通っている早希ちゃんでさえこのような状況です。

特別支援学校の生徒が全く交流がなかった小学校に副籍で通うとなると、ただ座っているだけで交流が図れないことにもなりかねません。

下手すると苦痛な時間になってしまうかもしれません。

これでは、「無理なく続けることができる交流」にはならないでしょう。

ところで東京都教育委員会の副籍交流事例&アイデア集では、

例えば、毎回流れが同じ「帰りの会」に参加するようにしたという事例が載っていました。

「帰りの会」では、簡単なゲームを設定したそうです。

この方法は短い時間であっても交流が図れると思います。

実際にこの事例の児童は、笑顔を浮かべて楽しんでいたそうです。

また他の児童も楽しんでおり、「子供一人一人の心が育つ交流」「無理なく続けることができる交流」「お互いの顔が見える交流」となっているのではないでしょうか。

早希ちゃんの副籍は、どのように行うのが良いか模索を続けることになると思います。

 

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