ダウン症を持って生まれた娘。
その早希が生まれる数か月前のことです。
たまたま朝日新聞に出生前診断とダウン症について記事が書かれていました。
その時、妻は私に出生前診断について意見を私に聞いたそうです。
そんな会話があったことについて私はすっかり忘れていました。
妻に私が何と答えたかと聞いたところ、
出生前診断はやらなくてもいい、ダウン症の子が生まれても育てればいいと答えたそうです。
実は当時、ダウン症のことはあまりよく知りませんでしたが、どのような子が生まれても育てられると思っていたのでしょう。
今もその考え方には変わりありません。
結果として早希が生まれてきてよかったと思います。
生まれていなかったら、今、目の前の早希の笑顔はなかったのですから。
早希がいないということは考えられません。
長男に「早希ちゃん、可愛い?」と聞くと恥ずかしそうに「うん」と答えていました。
「もし、出生前診断をしていたら早希ちゃんは生まれてこなかったかも知れないんだよ」と言ったところ、
長男は、「早希ちゃんが生まれてよかった」と言いいました。
この話をした後、早希ちゃんは、みんなの頭を撫で撫でしました。