赤ちゃんポストとは、さまざまな事情によって子供を育てることが出来ない親が匿名で託す窓口のことです。
海外では、設置しているところが多く、米国、ドイツ、イタリアなどにあります。
日本では、熊本県熊本市にある慈恵病院のみ設置しています。
本来の目的は、貧困などで赤ちゃんの殺人、遺棄などを防ぐことにあります。
慈恵病院では、「こうのとりのゆりかご」と呼んでいます。
「こうのとりのゆりかご」は、テレビドラマにもなりました。
こうのとりのゆりかご~「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来~
この「赤ちゃんポスト」には賛否両論があります。
匿名で託すため、赤ちゃんの両親が誰であるかを知ることが困難です。
そのため、「出自を知る権利」に反しているという意見があります。
また、安易に幼児を託す人が増加するのではないかという意見もあります。
この赤ちゃんポストは、建物の外に小さい外扉があります。
その外扉を開くとさらに内扉が設置されています。
内扉には、後で後悔などで気が変わった場合の連絡先を書かれた手紙が設置されており、その手紙を取ると内扉の鍵が開きます。
内扉を開くと小さなスペースがあり、そこに赤ちゃんを寝かせることができるようになっています。
ここに預け入れられる赤ちゃんの80%は、生後1か月未満です。
この施設は、あくまで赤ちゃんの命を守ることが目的です。
どうにもならない場合の緊急避難場所として使われるべきで安易に使うべきではないと考えています。
託された赤ちゃんは、施設に入れられたり、特別養子縁組などされます。
実の親が引き取りに来るケースもあるそうです。
以前、テレビ番組で放送されましたが、ある男の子は、親から「かくれんぼするよ」と言われてこの赤ちゃんポストに預け入れられたそうです。
その後、親は帰ってこなかったと言います。
この男の子が可哀そうで心が痛みます。
ところでネット上で次のようなことを書いているサイトがありました。
ダウン症など障がいがある子供は育てられないが、健常児の子供は欲しいというものです。
経済的な理由があるかも知れません。
この方は本当にそう思っているのか、もし、障がい児が生まれてきた後も同じ考えをするのか分かりません。
考えが変わることもあるかもしれません。
赤ちゃんポストは最後の手段です。
育てるための方法はいくらでもあります。
相談できる場所はいろいろあります。
その他、いろいろな悩みがあると思います。
次の記事にまとめましたので、悩まれている方は見てください。
何か解決のヒントが見つかるかもしれません。