「やらない善よりやる偽善」という言葉は、掲示板「2ちゃんねる」への匿名の書き込みから広まったようです。
経緯は次の通りです。
広島県の平和記念公園に「原爆の子の像」があります。
この「原爆の子の像」に捧げられていた約14万羽の折り鶴が悪戯で放火されてしまうという事件が2003年8月に起きました。
「2ちゃんねる」では、失われた折り鶴を2ちゃんねらーで折って広島に届けるというプロジェクトが立ち上がったといいます。
その活動の中で「2ちゃんねる」に「やらない善よりやる偽善」が書き込まれ、プロジェクトの合言葉となったようです。
世の中、こころから善を行っている人はいない、必ず見返りを求めているのだと考える人が多いようです。
そうだとしても、やらない善より、偽善であってもやる方が良いという意味で、「やらない善よりやる偽善」が語られることが多いようです。
でも、本来の意図は、偽善に重きを置いているのではなく、やらない善に重きを置いているようです。
つまり、世の中、良識があるように見えて、なにもしないのに批判している人よりも、それが偽善であってもやっている人の方がマシであるということです。
なにもしないのに批判ばかりしている人に向けた言葉と言えます。
よく災害があると芸能人などの有名人が現地でボランティアすることがあります。
このことを売名行為と言う人たちがいます。
私は、現地の人たちが助かっているのであれば、批判する人よりも、実行する人の方が数千倍もすばらしいことであると私は思います。