私がよく訪れるサイトがいくつかありますが、その中の一つについて紹介します。
それは「ヨミドクター(yomiDr.)」という読売新聞の医療・健康・介護サイトです。
このサイトの中で松永 正訓先生のコラムをよく読んでいます。
松永先生は、ご存じの方も多いと思いますが、13トリソミーの赤ちゃんについて書かれた本「運命の子」の著者です。
この本については、また別の機会に取り上げますが、短命であることが多い、13トリソミーの赤ちゃんについての実話です。
この本を読み涙した方は多いと思います。
さて松永先生は、医学博士で小児外科医です。
現在、松永クリニック小児科・小児外科の院長をされています。
松永先生が書かれるコラムはとても考えさせられるものが多いです。
例えば、「口唇口蓋裂を受け入れられなかった家族」です。
先天性食道閉鎖症という先天奇形があります。
これは、食道が途中で閉じているもので、当然、ミルクは一滴も飲めません。
そのため、手術する必要があります。
この先天性食道閉鎖症を持った赤ちゃんが生まれたそうです。
赤ちゃんは、同時に口唇口蓋裂という奇形も持っていました。
口唇裂とは上の唇が鼻まで裂けている状態のことです。
この口唇口蓋裂は、手術することできれいに治ります。
ところがご家族は、この赤ちゃんの手術を拒んだそうです。
その理由は、この赤ちゃんの顔を受け入れることができないというものでした。
何度も繰り返し説得しましたが効果はありませんでした。
松永先生は、児童相談所に通報し、両親の親権を制限した上で手術をしようとしましたが、結局、失敗に終わりました。
結局、赤ちゃんは点滴はしていますがミルクは一滴も飲めません。
日に日に赤ちゃんの体力は落ちて行きます。
ついにご家族は来なくなったそうです。
そして結局、赤ちゃんは亡くなってしまいました。
とても痛ましい出来事です。
このように松永先生のコラムは考えされられるものが多いです。
興味のある方は見てください。